EETimes Japan様から頂いておりますコラム「研究開発のダークサイド」を更新しました。
「研究開発のダークサイド(7):近代科学の創始者たちに、研究不正の疑いあり(天動説編)」
http://eetimes.jp/ee/articles/1703/15/news026.html
古代ギリシアと古代ローマで論じられた「天動説」がテーマです。といっても「天動説」が誤りだったとかいった話ではなく、「天動説(地球中心説)」に基づく天文学を完成させた古代ローマの天文学者にして数学者のプトレマイオスが主人公です。
天動説というとアリストテレスが有名ですが、アリストテレスの宇宙観はわりといいかげんといいますか、天体観測を重視していないために、定性的には説明しているけれども定量性に欠けるという大きな弱点があります。
天動説を完成させたのはアリストテレスよりも400年ほど後の時代に活躍したプトレマイオスです。プトレマイオスは天体観測の結果から天体の運動を数学的に記述し、天体運動の定量的な予測を可能にした天文学書「数学集成(アルマゲスト)」を完成させました。
ただし、「数学集成(アルマゲスト)」に記述してある観測データを後世の天文学者が検証したところ、いろいろと奇妙なことが見つかってしまったのです。
詳しくは記事を読んでいただけるとうれしいです。