Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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コミック「常務 島耕作」第2巻を読む

前回のエントリー 「常務島耕作」第1巻を読む
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常務 島耕作(2) (モーニング KC)

常務 島耕作(2) (モーニング KC)



(注:以下は第2巻の内容にふれています。予めご了承ください)











「常務 島耕作」の第2巻です。中国における反日教育がもたらす悪影響が日系企業を襲う。島耕作が勤める「初芝電器産業」も例外ではありません。まず、北京の子会社(北京初芝)の系列工場で反日的なストライキが発生します。


ここで期待したのは、北京初芝の社長が中国人従業員と培ってきつつあった信頼関係が何らかの好影響をもたらすのだということでした。しかし、そんなことは一切なく、島耕作の正論演説が繰り広げられます。そして中国政府の圧力でストライキは中止されます。期待はずれでした。


そして愛知万博の話題とか、なぜか島耕作の中国人女性秘書が初芝本社会長と恋仲になったり(会長には妻がいるので不倫です)とかで、第2巻は進みます。


最後の方のエピソードで、今度は上海子会社の系列工場でストライキが発生します。今度はなぜか島耕作は登場せず、上海子会社社長の高圧的な態度が悪影響を及ぼしたりする様子が描かれます。悪い社長(?)の例は描いているのに良い社長(?)の例は描かない。中途半端な印象を受けます。


また日中関係の現状や、地球温暖化問題の解説、インド市場への期待などが第2巻ではうんちくとして繰り広げられます。といっても全国紙の新聞を読んだり、グーグル先生で調べたりすれば、おおよそ分かる程度の基本情報です。経済誌(週刊ダイヤモンド週刊東洋経済日経ビジネスなど)の情報には負けています。


困るのは、コミック(漫画)なのにフキダシ(セリフ)がやたら長く、かなり読みづらくなっていることです。漫画の特徴である読みやすさが損なわれています。


この第2巻で、第1巻で期待したことのいくつかは失われました。しかし、先の展開に期待すべく、第3巻も読むことにしました。