前回のエントリー 「常務 島耕作」第4巻を読む
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(注:以下は第5巻の内容にふれています。あらかじめご了承ください)
第4巻に続き、インド編です。作者のインド取材の成果が内容に反映されています。
始めは恋人、大町久美子嬢とのタージマハール観光の続き。なぜか日本人大学生でインドにいついてしまった若者が出てきます。こういう若者がインドにはいて、中国にはあまりいないという意味でしょうか。
それからインドにおける外資系企業参入の現状が解説されます。サービス業(第三次産業)が強いこと、映画産業が盛んなことなどが示されます。エレクトロニクス市場は韓国企業が圧倒的で、電化製品は韓国ブランド(コミック内では仮名ですがたぶん、SamsungとLGのこと)が強く、初芝(つまり日本の大手家電メーカー)にとっては厳しい現状が浮き彫りになります。
そしてなぜか島耕作は、超大型プラズマテレビを富裕層に売り込むことで点数を稼ぎます。さすが常務、とか言って賞賛されるわけです。何か違う、それが常務取締役の仕事なの?という気がします。まあ、そもそも島耕作は中国担当役員で、インド担当になったわけではないので、それで良いのかもしれません。
第5巻で始めに出てきた日本人大学生はなぜか、島耕作と大町久美子の周辺の人物と絡んできます。といっても大した役どころではなく、問題児的な扱いです。