Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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コラム「セミコン業界最前線」を更新しました「ルネサスのリストラ近況」

PCWatch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。


縮小均衡へと疾走するルネサス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/20140428_646458.html
昨年10月1日に産業革新機構が株式の約3分の2強を所有する大株主になって以降、ルネサスのリストラは加速がかかっているようにみえます。事業は切り出し、工場は譲渡と閉鎖、人員は削減と縮小また縮小へと走る。その途中経過をまとめました。


記事には書かなかった、直近のルネサスに関する個人的な感想が以下の通りです。

経営陣では産業革新機構の力、特に同機構から移籍した柴田CFO兼企画本部長の力が強まっているように見えます。

一方で社長の鶴丸氏の存在感が弱まっているように見えます。実質的には社長ではなく、生産本部長の役割にとどまっているのではないでしょうか。実質的な経営トップは作田CEOと柴田CFOのようにもみえます。

ルネサスの成長を牽引するのは海外売り上げであることは明らかなので、高橋CSMO兼グローバル・セールス・マーケティング本部長の役割が重要です。特にマーケティング力の育成と海外販売会社のモチベーション向上がカギになりそうです。

謎なのが執行役員常務兼CEO室長の鈴木氏です。オムロン出身の鈴木氏は、作田CEOが連れてきて何らかの役割を果たすのかと昨年は予測していたのですが、現在に至るも、鈴木氏の役割が良く分かりません。

旧親会社3社では、NECが完全に脱落し、すべての事業所を閉鎖されそうです。三菱も事業所が減ります。なぜか旧日立の事業所だけが残るような展開になっています。個人的には特定の1社の事業所だけが残るようなやりかたは好ましくないです。新しい設計開発拠点を設け、てそこに集約すべきだというのが自分の考えです。



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