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田中芳樹先生の「タイタニア」、続編がついに9月25日発売


小説家の田中芳樹先生が傑作長編スペースオペラ銀河英雄伝説」(銀英伝)全10巻を完結させた後。すぐさま始めた長編スペースオペラが「タイタニア」です。1991年刊行の第3部で執筆が中断されていましたが、ついにというか、やっとというか、本当に大丈夫でしょうかというか(謎)。第4部が9月25日に刊行されます。


なんと22年と3カ月ぶりの続編。日本の小説史上でこの待ち時間は前例があるのでしょうか。徳間ノベルスから「タイタニア」第1巻から第3巻が刊行された当時の登場人物よりも、自分ははるかに年上になってしまいました(号泣)。



第1巻から第3巻は講談社ノベルスでまとめて読めます。傑作です。ですが小説ではありません。田中先生は「完結しない小説は小説ではない」(銀河英雄伝説あとがきより)と述べておられました。まだ「小言」(同あとがきより)です。早く小説になってくださいませ〜。


以下は作品に関するネタバレがあります。というかダダ漏れです。

英伝が良い人ばっかりの作品だったとすると、タイタニアは悪い人ばっかりの作品です。まったく性格の違う作品で、ものすごく楽しめました。銀英伝も、ものすごく面白い作品で、たぶん10回くらいは繰り返し読んだと思います。タイタニアも10回くらいは読み返しています。どちらも群像劇で主人公クラスが数名いるので、どの人物に肩入れするかがまた楽しみ方の1つとなっております。


タイタニアの登場人物は曲者が多くてまたそれが楽しいんです。最初はヒューリックが主人公かなと思って読み進めていたのですが、どんどんジュスランに惹かれていって。第3巻の後半ではもう完全にジュスランが主人公として読んでおりました。AJ連合頑張れ。といってもそうは素直には進みそうもない気がしております。


それから藩王アジュマーンも大好きです。「タイタニアは滅びても良いが、腐ってはならないのだ」のセリフに痺れました。冷静かつ冷酷です。イドリス君が可哀相です。


まだまだ好きな登場人物がてんこもりです。アリアバート、リディア姫、バルアミーなどなど。彼らに再び、もうすぐ、会える。やっと、会える。うれしいよう。



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