Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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富士通マイクロ岡田社長インタビュー記事の不思議

富士通マイクロエレクトロニクス代表取締役社長の岡田晴基氏に対するインタビュー記事が、ほぼ同じ時期に日経BP社電子・機械局の雑誌2誌に掲載されました。
偶然なのか、意図的なのかは分かりません。ただ、富士通マイクロの宣伝になったことは確かでしょう。


日経エレクトロニクス2008年10月6日号、30-32ページ
「「半導体には異色の人材が必要」、購買の経験を商品力に生かす」
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20080930/158818/
木村雅秀記者、山西英二カメラマン


日経マイクロデバイス2008年10月号、16-17ページ
富士通との連携でASSPを強化」
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20080930/158841/
大下淳一記者、柳生貴也カメラマン


タイトルは違いますが、内容の骨子はわりと似ています。



富士通本体との連携強化
・汎用品比率の向上
・海外販売比率の向上

上記は数字もぴったり同じです。
ただし、中国の販売要員が現在、日経エレクトロニクスの記事では330名、日経マイクロデバイスの記事では30名と大きく食い違っています(文脈から察すると日経エレクトロニクスの記事が正しそうですが、本当のところは不明です)。



実はこのインタビュー、2つの雑誌で同時に実施したのではないかと疑っています。
理由その1は内容がわりと似ていることです。
でもカメラマンが違うので、しゃべった内容が似ているということだけかもしれません。
日経エレクトロニクスの木村記者は日経マイクロデバイス出身なので、質問が似てしまう可能性が大きいのです。


理由その2は、岡田社長の服装です。2誌の写真では同じワイシャツと同じネクタイなのです。
これは偶然とは、考えにくいです。同時にインタビューしたのか、あるいは同じ日に時間をずらしてインタビューしたのか。二つのどちらかだと推定しています。


大手半導体メーカーの社長職が非常に忙しいのは当然のこと。インタビューの時間があまり割けなかったのかもしれません。富士通マイクロ側が日経BP側に2誌同時を要望した可能性は少なくありません。


ただ、2誌を購読している身としては、重複した内容のインタビュー記事では価値半減です。
この内容でしたら日経エレクトロニクスだけで十分かなと。日経マイクロデバイスは別人のインタビューにして欲しかった。