(そのいち)のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20080525/1211711251
セミコンポータルことセミコンダクタポータルの編集記事には、
まだ不思議なことがあります。
https://www.semiconportal.com/
いくつもの英文メディアの翻訳を掲載していることです。
電子設計技術誌「EE Times」
電子回路設計技術誌「Electronic Design」
半導体製造技術誌「Semiconductor International」
電子業界ニュース誌「Electronic News」
などです。事例をいくつか紹介します。
「長見晃の視点」というエッセイコラムがあるのですが、ここに数多くの翻訳記事が掲載されています。
5月26日のエントリー
https://www.semiconportal.com/archive/blog/insiders/nagami/dram-5.html
には、
5月21日付け EE Timesと、
5月18日付け Semiconductor INTERNATIONALの記事が翻訳掲載されています。
5月19日のエントリー
https://www.semiconportal.com/archive/blog/insiders/nagami/post-119.html
には、
5月14日付け Electronic Newsと、
5月12日付け EE Timesの記事が翻訳掲載されています。
5月12日のエントリー
https://www.semiconportal.com/archive/blog/insiders/nagami/post-117.html
には、
5月8日付け Electronic Newsと、
5月7日付け Electronics Designの記事が翻訳掲載されています。
少しチェックしたところでは、いずれも抄訳などではなく、記事の全文直訳です(チェックもれの可能性は常にあります)。
で、ここからが本当に不思議な点です。
電子設計技術誌「EE Times」の記事翻訳権は、日本ではE2Pパブリッシングがライセンスを買っています。同社発行のEE Times Japanに翻訳記事が掲載されています。
電子回路設計技術誌「Electronic Design」の記事翻訳権は、日本では日経BP社日経エレクトロニクス誌がライセンスを買っています。
半導体製造技術誌「Semiconductor International」と電子業界ニュース誌「Electronic News」の翻訳権は、日本ではリード・ビジネス・インフォメーションが保有しているはずです。EDN JapanやSemiconductor International日本版などが翻訳記事を使っています。
これらの複雑な権利関係をくぐりぬけて、商業サイトであるセミコンダクタポータルがこれらすべてのオンライン記事を翻訳掲載している点です。いったいどうやって翻訳権を獲得しているのか。一度、ノウハウを教えてもらおうかと思います。
【追記】
https://www.semiconportal.com/archive/blog/insiders/nagami/post-121.html
6月2日の「長見晃の視点」では5月26日と29日のEETimesの記事を直訳しています。
やりたい放題ですね。筆者が得た情報では、翻訳権は購入していないようです。すなわち著作権侵害の可能性が高いです。
なおセミコンダクタポータルの役員は以下の通りです(同社ホームページによる)。
代表取締役社長 谷 奈穂子
代表取締役専務 揖斐 洋一 (株式会社東芝)
取締役 加藤 俊彦 (株式会社東芝)
取締役 香山 晋 (コバレントマテリアル株式会社)
取締役 齋藤 正弘 (NECエレクトロニクス株式会社)
取締役 野瀬 佳一 (三菱商事株式会社)
取締役 福田 悦生 (株式会社東芝)
取締役 溝口 信 (東京エレクトロン株式会社)
監査役 水野 隆司 (株式会社東芝)
そして出資企業は以下の通りです。
株式会社アドバンテスト
アプライド マテリアルズ ジャパン株式会社
NECエレクトロニクス株式会社
株式会社荏原製作所
サムスン電子株式会社
ソニー株式会社
大日本印刷株式会社
東京エレクトロン株式会社
株式会社東京精密
株式会社東芝
凸版印刷株式会社
日本ヒューレット・パッカード株式会社
富士通マイクロエレクトロニクス株式会社
三菱商事株式会社
三菱電機株式会社
株式会社ルネサス テクノロジ
ローム株式会社