Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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半導体情報ウエブ・サイトの「セミコンポータル」が、英文サイト「Emerging Tech from Japan」を開設


半導体情報ウエブ・サイトの「セミコンポータル」が、英文サイト「Emerging Tech from Japan」を開設します。「セミコンポータル」は日本では珍しい有償サイトです。
http://www.semiconportal.com/
個人会員の年間購読料が3万6000円からで、10名セットが31万5000円とかなりの高額です。
http://www.semiconportal.com/about/service.html


以前に海外英文メディア・サイトの記事を無断翻訳していた件で、本ブログが取り上げた問題サイトでもあります。
http://d.hatena.ne.jp/affiliate_with/20080530/1212127526
この件ですが「セミコンポータル」は問題の記事は削除したものの、編集長や社長などの責任者または著者、担当者等による公式的な謝罪はなされていません。ホームページにも一切、謝罪等に関する記載がありません。



さてその「セミコンポータル」が英文サイトを開設するとのニュースリリースを10月27日付けで配布しました。リリースによりますと24日にベータ版を運営し始め、11月28日に正式にサイトを開設するとあります(リリースは配布のみで、ウエブ・サイトには掲載されていないようです)。


英文サイト「Emergin Tech from Japan」のURLはここです。
http://www.semiconportal.com/en/

編集長は米EETimes誌で東京支局長を務めていた原好子氏です。EETimes誌は東京支局を2007年9月に閉鎖しており、原氏は同時に同誌を解雇されています(日本版のEETimes Japanは現在も発行を続けております)。


興味深いのは、英文サイトは正式版も無償で閲覧できるということです。
日本の情報を海外に発信するということなので、英文サイトの内容は日本企業のニュースが中心となるようです。日本語サイトは海外情報を数多く掲載していますので、内容が違うということなのでしょう。


ただ記事には、英文ニュース記事では普通に不可欠なものがないという問題があります。それは「署名」です。海外(特に米国)の読者は、署名の無い記事を信用しない傾向があります。
津田建二氏(セミコンポータル編集長)や原氏がそのことを知らないはずがないんですが。
署名が欠落している点は謎です。


また心配なのは、日本のメディアの情報を勝手に使われそうなことです。

http://www.semiconportal.com/en/archive/news/news-flash/chipmakers-in-japan-to-lower-o.html
上記の記事では日刊工業新聞の記事が要約されています。


http://www.semiconportal.com/en/archive/news/main-news/renesas-has-yet-to-confirm-rep.html
上記の記事は情報源が不明朗です。


前科があるサイトだけに、きちんとウオッチしていく必要がありそうです。