Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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エルピーダメモリ復活の内幕


エルピーダは蘇った 異色の経営者坂本幸雄の挑戦

エルピーダは蘇った 異色の経営者 坂本幸雄の挑戦」
ISBN:4822245233


まず叫びます。「オレがこのネタ、やりたかったあああ!」(号泣)。
エルピーダメモリですよ。エルピーダ
ダメダメだったエルピーダメモリが復活するまでのノンフィクション。
著者の松浦氏は坂本社長に10時間ものインタビューを敢行しています。羨ましい。
あの坂本さんにそんなに長くインタビューできるなんて。悔しい。


・・・・はっ(冷静になる)。失礼しました(←オイ
内容の大半は「坂本さんへの質問と回答」という文体なので読みやすいです。
DRAMの中味を知らなくても読めます。
半導体ビジネスやDRAMビジネスのことを知る本として有用です。


坂本さんの言葉は本当にいろいろ参考になります。
坂本さんが育った日本テキサス・インスツルメンツ時代の話がまた役に立ちます。
テキサス・インスツルメンツ凄いです。優れた人材を育成する企業「テキサス・インスティチュート(?)」という印象でした。


読みごたえのあるのは第1章と第3章です。圧巻です。
第3章「エルピーダ・ウェイ」は「HPウェイ」から来ているのだと思いますが、
より正確には「坂本ウェイ」だと思います。副題としては無理ですけど。


第4章と第5章はすこし緩いです。
ただし、第5章の195ページ、図4は重要です。
この本で最も重要な図面であり、結論をなす図面だと思います。


なお、半導体DRAMなどのことを知っている人は、第2章は読まないで
すっ飛ばしてください。40ページもありますが、正直言って時間の無駄です。


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