Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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代表取締役が,辞めた社員を誹謗中傷ではちょっとまずいのでは

リード・ビジネス・インフォメーション社の代表取締役である津田建二氏がブログを始めた。そこに見過ごせないことが記述してあるので,一応指摘しておく。

外資系企業は日本的」と題する記事で,同社には「自分さえよければいいという考えを持ってはいけない、困ったときはみんなで助け合おう、いつも前向きに競争していこう、という精神が基本にある」。そして「この五つのバリューを理解できない人がかつてはいたが、去っていった。外資系だから、自分さえ良ければいい、と誤解していた人たちだ」との件がある。

元社員としては悲しい気持ちだ。代表取締役たるもの,辞めた社員に対する誹謗中傷は止めて欲しい。品格を疑われるのではないかと,心配である。


私は「EDNJapan誌編集のリストラ」を理由に2004年11月末付けで同社を解雇された。ここではとても書けないような精神的攻撃(外資系では典型的らしい事例と後で分かる)を受け,こちらが弁護士をたてて反撃したあとで同社と和解した結果の「会社都合解雇」である。「外資だから、外人だから冷たい、と考えるのは偏見だと思う」という津田氏の意見には同意するが,同社が暖かいと思ってもらっては事実と反する。公式に私を解雇したのは津田氏である。その点については将来,説明してくれるとうれしい。嘘のない説明をしてくれるとなおうれしい。


また同社の最高責任者は津田氏ではなく,CEOの達城譲治(たつぎじょうじ)氏である(現在はひょっとしたら違うかもしれない)ので関係者は注意されたい。商法上の代表取締役が最高権限を持つとは限らないのが,外資の怖いところだ。そういったグレーゾーンについても,そのうち説明してくれるのだろう。今後に期待したい。


どこの組織にも,それぞれの正義があり,それぞれの立場がある。2004年前半以前のEDNJapan誌編集部と現在の編集部がどう違うのか。それは,皆さまが同誌の記事を読み比べて判断されて欲しい。幸い,古い記事はWEBですぐ読める。当時の経営判断(編集リストラ)が正しかったかどうかは,エレクトロニクス産業に携わる皆さまの判断で分かることになるのだろう。

なお津田氏の文面には明確な誤りがあるので追記しておく。「外資系ではないが日産自動車は、ゴーン社長になり構造改革を果たし2兆円もの借金を2年足らずで返した。座間工場の閉鎖で首を切らざるえなかった社員は全社員の10%にも満たない。」との記述は,文脈を読む限り,誤りだと判断せざるを得ない。日産が「座間工場」を閉鎖したのは1995年で,ゴーン氏が日産に着任する(1999年)はるか以前のことだ。ゴーン氏が日産に着任して「日産リバイバルプラン」を1999年10月に発表したとき,問題になったのは「村山工場」閉鎖のことである。座間工場はすでになかった。


(この項は「大人げない」との自覚がありつつ,執筆しています。今後の気持ち次第では,削除することがあります)