Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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ジョージ秋山先生の傑作「ザ・ムーン」と鬼頭莫宏先生の問題作「ぼくらの」


ぼくらの(1) (IKKI COMIX)

ぼくらの(1) (IKKI COMIX)



なるたる」や「のりりん」などで知られる鬼頭莫宏先生の巨大ロボット漫画に「ぼくらの」があります。少年少女が巨大ロボットに乗り込んで「ぼくらの」地球を守るために敵と戦うというストーリーなのですが、そこかしこにジョージ秋山先生の「ザ・ムーン」の影響が見られる作品です。


「ザ・ムーン」を読んだ方でしたら、いろいろとうなずかれると思います。
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(以下は「ぼくらの」の内容に触れています。ご了承ください)



ググっときたのが、「ぼくらの」巨大ロボットの名称です。少年少女たちは、名前をあれこれと考えるのですが、なんと「ジ・アース」と名付けられます。


「ジ・アース」:15名の少年少女が乗り込んで操縦するロボット
「ザ・ムーン」:9名の少年少女が乗らずに遠隔から操縦する(テレパシーによる操作?)ロボット


鬼頭莫宏先生は「ザ・ムーン」を読んでいるよね、絶対。と読者に思わせるネーミングです。
もちろんストーリーは全然違うし、作品の方向性も違うんですが。でもどちらも「ぼくらのロボット」なんです。「ぼくらのロボット」がぼくらの地球を守るために闘う。ここ重要です。


ザ・ムーン (4)

ザ・ムーン (4)



「ザ・ムーン」はわずか4巻で完結します。衝撃のラスト。エンディングに刻まれるロマン・ロランの言葉が忘れられません。凄い言葉でした。これほどに凄いコトノハで締めくくられた作品は当時は初めてでしたので、子供心にむちゃくちゃ刺さってます。ぐっさりです。


子供時代の衝撃漫画作品を挙げるとしたら、「デビルマン」(こちらはあまりにも有名です)と「ザ・ムーン」の2つを迷いなく指名します。「デビルマン」はわずか5巻で完結しています。当時の漫画がいかに濃かったかがうかがえます。