Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

フリースケールの恒例イベントFTF Japanから基調講演レポートを書いております

半導体大手ベンダー、フリースケール・セミコンダクター・ジャパンが毎年開催している顧客向けイベント「Freescale Technology Forum Japan(FTFJapan)」の基調講演を取材しました。マイナビニュース様に記事を掲載していただいております。


「FTF Japan 2014 - クルマ、通信、セキュリティが創る「明日のインターネット(IoT)」」
http://news.mynavi.jp/articles/2014/12/09/ftfjapan2014_keynote/



基調講演の前半はフリースケール本社のCSMO(販売マーケティング最高責任者)と、日本法人の新社長が講演しております。フリースケールの現状が概ね分かるようになっています。それにしても日本では自動車分野が重要顧客なのだなあ、と改めて思わされます。


基調講演の後半は現在のフリースケール日本法人にとって最も重要な顧客と思われる、トヨタ自動車の講演です。ハイブリッド自動車開発を10年にわたって牽引してきた嵯峨氏が初代プリウスに始まる開発マネジメントを語りました。これがなんといいますか、物凄い迫力の講演で、圧倒されました。ハイブリッド車を世界で初めて量産車として開発することの難しさはある程度は分かっていたつもりですが、開発組織と開発マネジメントの実情を知ったのはこれが初めて。いやほんとに凄いです。小型ハイブリッド車「アクア」の開発では発電器とモーターを新規開発していますが、これもさらに凄い。300名の大部屋とか、なんですか、これは。ホテルの宴会場クラスの広さが必要ですよ。


でもって何となく理解できたのは。この無茶苦茶な(褒め言葉です)、開発マネジメントの延長に、さらに困難と思われる開発があること。そうです。燃料電池車(FCV)の開発」です。革新的な技術、ものすごく複雑で難易度の高い技術の集積体であるハイブリッドの開発体験があるからこそ、燃料電池車というさらにさらに難しい開発を、世界に先駆けて達成できたということなのでしょう。


たぶんすぐには無理だと思います。でも10年くらい先には、燃料電池車がある程度普及し、その開発体制がどこかで語られるのだと期待したいです。