Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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推薦! コミック版「1984年」


「COMIC 1984

COMIC 1984

COMIC 1984


原作の「1984年」を読んでから25年は過ぎたでしょうか。難解で理解不能な言葉の数々、荒涼とした社会のやるせなさ、二度と読みたくなくなるような鬱陶しさ。あの衝撃はいまだに残っています。


書店でコミックをみかけたときは原作の分量をわずか1冊のコミックに収容することだけで「失敗作」を覚悟していました。しかし良い意味で裏切られました。原作の原液を精緻にまとめたシナリオライターの力量に敬服します。ただ、独特の世界を独特の言葉で描いているため、初めて読んだ方には分かりづらいでしょう。注釈を入れるともっと分かりやすくなると思います。そしてコミックで初めて「1984年」にふれた方には原作を読むことをお薦めします。
あと作画は好き嫌いが分かれる画風です。原作世界の荒涼感を出すには適していると感じましたが、粗雑と受け取られるかもしれません。


原作の詳細をほどよく忘れていたために久しぶりに衝撃がよみがえりました。原作をもう1度読もうと思います。
原典に挑戦しようか。いやでも挫折しそう。悩みます。


一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)


1984 (Signet Classics)

1984 (Signet Classics)