アジレント・テクノロジーが製品発表したDDR2/DDR3メモリシステムの統合解析ソリューションを取材しました。マイコミジャーナルに記事が掲載されております。
「アジレント、DDR2/DDR3メモリシステムの統合解析環境を発売」
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/03/12/agilent_ddranalyzer/index.html
要するにDDR3 1600のSDRAMバス解析に対応したロジック・アナライザです。
2GT/sの速度でリアルタイムにステート解析ができます。
個人的にツボだったのは、アドレス空間でアクセス頻度を色表示する機能です。
過去に、SRAMとDRAMで特定の物理アドレスにアクセスが集中するとホットキャリアによる劣化が起こるとのフィールド不良をIBMが報告しています(IRPS 2006で発表)。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0331/irps04.htm
アジレント・テクノロジーの開発チームがこの報告を知っていたかどうかは分かりません。ですが、「特定アドレスのアクセス集中は避けたほうが賢明」というのはメモリ技術者の間では常識とも言えるので、なるほどと思わせられる機能でした。