Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

エイズと人類の闘いの歴史(その1)

2006年は、1981年に米国でエイズ(AIDS)患者が見つかってから25年目に当たる。
そして現在までに2000万人がエイズで亡くなり、今もなお4000万人がエイズに感染している。


米国と英国のテレビ局が共同製作したドキュメンタリー「Age of AIDS(エイズの時代)」が12月後半にNHK衛星放送で放映された。たいへん素晴らしいドキュメンタリーだった。エイズは単なる病気ではない。社会問題であり、政治問題であり、国際問題でもあった。世界各国の政府や首脳がエイズに対してどのような姿勢で望んだのか。新たな一面をそこに見た。


NHK BS 世界のドキュメンタリー エイズの時代 (4本シリーズ)
第1回 未知のウイルスとの闘い(12月18日放映)
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main1218.html#20061218006
1981年1月、米国ロサンゼルスの病院に体重が激減した男性が運び込まれたときから未知の病気=エイズと人類の闘いは始まった。免役不全にともなう症状。見つからない原因。同性愛への偏見。原因や感染経路などを特定しようと苦闘する姿がインタビューの連続で描かれた。


第2回 広がる差別 遅れる対応(12月19日放映)
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main1219.html#20061219006
1980年代〜1990年代の状況変化が明らかにされる。
エイズは始め、同性愛者の病気と誤解されていた。このため、エイズと闘う医者は病気だけではなく、差別と偏見という社会的問題とも闘わなければならなかった。キリスト教的価値観から「自業自得」との認識すら生まれてしまう。共和党レーガン政権はエイズ対策に消極的であったことが浮き彫りにされる。この間に世界各地で感染爆発が起こる。南アフリカ初の黒人大統領マンデラ氏は、エイズに本腰を入れずに感染爆発を許してしまった。
一方、エイズ治療に効果的な薬品(AZT)が発見され、患者に希望を与えるようになる。ところがエイズウイルスは突然変異を繰り返し、AZTに耐性を持ってしまう。開いた希望は閉ざされてしまった。


(この項は続きます)