ルネサス エレクトロニクスが2月5日の夕方に2015年3月期第3四半期の業績を発表しました。その内容をベースに、PCWatch誌のコラム「セミコン業界最前線」を更新しております。
「ルネサス、初めての年間最終黒字がほぼ確実に」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/20150207_687331.html
内容は「タイトル通り」です。←オイ
最終損益が黒字転換するのですから、当然ながら増益です。ですが増収ではありません。減収です。経費を削減したことによる、利益出しですね。
ルネサス発足当初に比べると、従業員数はグループ全体でおよそ4割に減少。研究開発費もおよそ4割に減少。カツカツです。筋肉質になったとも言えますが、ひょっとしたら、骨と皮だけになったかもしれません。筋肉が残ってるのかどうかが心配です。
産業革新機構は、ルネサスに投資して破格の安値で大量の株式を購入しました。その一部を売却するだけで、投資は回収できます。問題は今後のルネサスの舵取りに関するスキームでしょう。人員削減と資産売却で利益を出し、「後は知らない」では無責任過ぎます。この点については厳しく監視していくつもりでいます。