- 作者: 関達也
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2014/04/28
- メディア: コミック
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日本と中国が領有権を巡って争う「尖閣諸島」の近海に突然、巨大な不審船が現れた。
その姿はかつて大日本帝国海軍で最大最強の戦艦「大和」とほぼ同じ。
突如、海面に巨大な質量が浮上した煽りで中国の不審船と海上保安庁巡視船が転覆。海面に落下した海上保安官の目前で巨大不審船は46cm三連砲を斉射し、尖閣諸島の1つ、北小島を砲撃によって消滅させてしまう。
その直後、巨大不審船は無電を発する。「我レ大和、帰還セリ」と。
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ここまでが第1話。
・・・何が何だか分からない、破天荒なオープニングです。
追い打ちをかけるように、怒涛の展開が続きます。
「自称大和」は戦艦大和なのか。不可解な動きを見せる「自称大和」。
その行動は日本中を驚愕に、そして恐怖に陥れます。
「自称大和」は敵なのか、味方なのか。海上自衛隊のイージス護衛艦「あなご」は「自称大和」を監視しつつ、調査隊を潜入させます。しかし調査隊との連絡が途絶えてしまう。「あなご」の艦長は相手の意図がつかめず、苦悩します。
さらに続く不可解な行動。調査の結果、判明したのは「「自称大和」が富士山を砲撃し、噴火させる」という日本破壊のシナリオ。日本政府、防衛省、海上自衛隊の対応は。
ノンストップの展開で、驚きのラストまで一気に読ませてくれます。
ところどころストーリーが荒唐無稽なのですが、許せます。いや、許さないと心がもたない(爆)。「あなご」、「とりがら」、「あんこう」が護衛艦の艦名というあたりですでに脱力感が(良い意味で)。
残念なのは、セリフの日本語がたまに、少しおかしいところ。編集者の力量不足なのでしょうか。
大きな謎を残したままで、1巻は取り敢えずエンディングになっています。
売れ行きが良ければ、続巻が出そうな気配をビシビシと感じます。
しかし続巻が出ても、最大の謎を回収できるのかどうか。いろいろ不安です。
【追記】続巻が出版されるようです。タイトル修正しました。めでたい。
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