Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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2011年9月26〜30日の話題

ARM Cortex-M4F内蔵マイコンをSTMicroelectronics(STM)とTexas Instruments(TI)がリリースしました

STMの新製品リリースはTech-On!が報じています
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110922/198514/
リリースをみるとCortex-M4とあって、浮動小数点ユニットのオプションを採用したM4Fであることは詳しく調べないと分かりません。M4Fコアときっちり述べているあたり、さすが小島記者です。
STMのリリース(スイス時間9月21日発表)
http://www.st.com/internet/com/press_release/p3212.jsp
マイコン製品の概要と製品の一例
http://www.st.com/internet/mcu/subclass/1521.jsp
http://www.st.com/internet/mcu/product/252144.jsp


一方、TIは日本法人が事前に記者説明会を開催したため、いくつかのメディアでかなり詳しく取り上げられています。リリース日は9月27日(日本時間)です。
Tech-On!の記事
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110927/198627/
EDN Japanの記事
http://ednjapan.cancom-j.com/news/2011/9/8527
マイコミジャーナルの記事
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/09/27/086/index.html

なおSTMの製品は90nmプロセス、TIの製品は65nmプロセスなのですが、動作周波数はSTMが168MHz、TIが80MHzと逆になっています。



IBMが株式時価総額Microsoftを抜き、IT業界で第2位になったとThe Inquirer誌が報じました
http://www.theinquirer.net/inquirer/news/2113551/ibm-overtakes-microsoft-valuable-technology-firm
ちなみにトップはAppleです。


Samusung Electronicsがスマートフォンおよびタブレット向けのメモリとプロセッサを明らかにしたとこれもThe Inquirer誌が報じています
http://www.theinquirer.net/inquirer/news/2113203/samsung-unveils-memory-processor-chips-smartphones-tablets
台湾でSamsungが開催したイベント「Mobile Solutions Forum」で明らかにしたということです。
メモリは64GバイトのeMMCカードです。インタフェースはDDR2.0で、チップは20nm技術で製造とあります。チップの容量は記述されていないのですが、20nm技術なのでたぶんMLCの64Gbitだと思われます。
プロセッサはCortex-A9デュアルコア内蔵チップで、「Exynos 4212」と呼称しています。32nmの高誘電率膜/金属ゲート(High-k/Metal gate)技術で製造します。
ほかにLPDDR3 DRAMもアナウンスしたということです。


SamsungAndroid搭載スマートフォンに関してMicrosoftの特許を利用することでライセンス契約を結んだとの記事を朝鮮日報(日本語版)が掲載しています
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/09/29/2011092900400.html
Androidスマートフォン1台当たり4ドル〜5ドルをSamsungMicrosoftに支払うという契約です。Samsungは2011年に6000万台のAndroidスマートフォンを販売する見通しなので、Microsoftの年間収入は2億4000万ドル〜3億ドルになるとしています。



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