1000万人を超える近隣人口を抱えるメガロポリス東京の上野動物園。
人口わずか19万人の北海道旭川市に所在する、旭山動物園。
ところが。入場者数で上野動物園が旭山動物園に抜かれる日が近付いているようです。
ソース:news-i「上野動物園、入園者数激減の理由とは」
http://news.tbs.co.jp/20090329/newseye/tbs_newseye4094387.html
ソースより引用:「・・・中略・・・。今年度(筆者注:2008年度)の入園者数が60年ぶりに300万人の大台を、下回ることが確実になりました。去年に比べ、67万人、17%もの大幅ダウンで、2位の旭山動物園にわずか8万人差まで迫られました。」
ソースより続いて引用:「なぜ、こんな事態に? 「パンダいないんですか?どうしたんですか?」(来園者)上野と言えば、パンダ。しかし、去年4月、リンリンが死に、上野動物園からパンダが1頭もいなくなってしまったのです。かつて、パンダがいた場所には今、レッサーパンダが。「なんと言っても、パンダのリンリンが死亡したこと。動物園としては、いろいろ努力はしてるのです」(上野動物園 田畑直樹 副園長)・・・」
これを読んで思いだしたのが玖保キリコ氏の作品「バケツでごはん」。
動物園のペンギンが主人公のコミックです。
バケツでごはん (1) (Big spirits comics special)
- 作者: 玖保キリコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1994/06
- メディア: コミック
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動物たちの就職先は「上野原動物園」。ペンギンのギンペーちゃん(主人公)はお客様にアピールする芸の練習に励む日々。そこに人気者のパンダが中途採用されます。観客数アップのてこいれのために。
何の芸もなくてただダラダラしているのに人気を集めるパンダに、嫉妬するギンペー。
しかしわがまま放題のパンダがとんでもない事件を起こす・・・・。
上野動物園を揶揄しているような雰囲気があるようなないような。そんなことに関係なく楽しめる作品でした。
でもって現実の上野動物園と旭山動物園です。上野動物園には何度か行っています。旭山動物園はテレビの紹介や書籍だけです。まだ行ったことはありません。
それでも分かるのは、お客様に来ていただくための知恵と工夫では、旭山動物園の方がたぶん1万倍くらい努力しているということです。
- 作者: 古舘謙二,篠塚則明
- 出版社/メーカー: 樹立社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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ASAHIYAMAー旭山動物園物語ー 1 復活への軌跡編 (KADOKAWA CHARGE COMICS 13-1)
- 作者: 森由民,本庄敬
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/02/05
- メディア: コミック
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上記の書籍を読んでから上野動物園に行くと、同園がいかに旧態依然としているかが分かります。
自らの努力で得たものは容易には失われません。しかし、与えられたものは簡単に失われやすい。「客寄せパンダ」の言葉を生んだ上野動物園が、まさにその言葉通りになろうとしています。