「ブルーカラー・ブルース」
- 作者: タカ
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: コミック
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大学の電気工学科を卒業して、電気工事会社に入社した男性24歳が主人公(作者の分身)。最初に内定が出た会社というのが入社の理由、という安易な就職活動のツケが入社早々にやってきます。
「電気工事施工管理」という名前の現場監督として現場に出されます。いや違う。放り出されます。百戦錬磨の職人達と新卒のぺーぺーが上手くやれるはずもなく、主人公はボロボロになります。凄惨です。
内容は凄惨で暗くて過酷で救いはほとんどありません。読んでいて鬱々になるかもしれません。
でも、就職や転職などで悩んでいる方には、強く一読をお薦めします。内定が出たことを理由に就職を決めようとしたり、現在の職場が嫌で嫌で逃げ出すように転職しようとしたり、そうやって人生の大事な場面を安易に選択してしまうとどうなるか。その現実が描かれています。
【おまけ】
自分も電気工学科出身なのでかなり身につまされました。
あと、後輩として東京理科大学出身の社員が出てきます。可哀相なんだけど、こういう人は現場向きじゃない。自分もです。