Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
- 作者: 津田大介
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: 新書
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本体価格740円。
Twitter(ツイッター)を普及させた立役者の一人として知られる、ITジャーナリストの津田大介氏が著者です。
タイトルは「Twitter社会論」と少し硬いものになっていますが、実際には凄く良く出来たTwitter入門書となっています。自分はTwitterを始めたばかりの頃にいくつかの入門書を調べたところ、この本が評判が良かったので購入しました。
感想は「購入して良かった」です。あんまりベタで申し訳ないのですが。
Twitterって知らない用語がいくつかあって様子が分からないまま手探りで使っていたというのが本書を購入する前の状態でした。例えば「RT」と書いてあっても何のことか分からなかった。そんな状態です。
この本は前半でTwitterの仕組みとか用語とかを丁寧に解説してくれます。ブログやSNS(ミクシィなど)などとの違いも教えてくれます。文章は平易で分かりやすいです。
Twitterをすでに使っている方には、政治や経済などとTwitterの関わりが後半に実例で説明してあるので、この部分が参考になると思います。といってもヘビーユーザーには物足りないかもしれないのでお薦めしません。
新書版なので軽くて持ち運びやすく、価格は740円とそれほど高くはありません。ツイッターを始めてみようかな、とか、ツイッターを始めたけど用語がどうも分からん、といった方にお薦めします。
【おまけ】
本書で紹介されていたツイッターによるリアルタイム中継をいくつかのイベントとテレビ番組で試しました。
結果は功罪ともにありました。
当たり前のことですが、イベントに関心のある人には役立ったようです。あとイベントに関心を持ってもらう役もありました。リアルタイム中継をする方が複数の場合はハッシュタグ(あるいはフォロー)を通じてお互いのつぶやきを読めるので小さなコミュニティが突発的に出現することも分かりました。
しかしタイムラインを同じ話題が食ってしまうので、イベントに関心のないフォロワーさんには見づらい状態となってしまいます。そのために、フォロワーさんが自分のフォローをやめてしまうと想像できることが起きたりしました。
リアルタイム中継はあまりやらない方がよい、というのが結論です。フォロワーさんに対する考え方次第なのですが、タイムラインをあまり読みづらくしてしまうのは避けたいな、と思っています。リアルタイム中継は自分ためのメモ書きには役に立つのですが、ツイッターは私的所有物ではなく、公共財産であり、一定のルールを自分に課しておくことが良いというのが現在のスタンスです。
ちなみに自分のツイッターIDは
http://twitter.com/affiliate_with
です。
ツイッターでは個人的趣味が満載なので、その点はご了承くださいませ。