週刊ダイヤモンドのホームページ
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2008年12月8日号のページ
http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=20241120608
インターネットの登場と普及以降、いつか来る、と言われていたことがついにやってきたな、という印象です。
在京キー局の中間決算。テレビ東京が設立以来、初の赤字。日本テレビ放送網が37年ぶりの赤字。全国紙では朝日新聞が中間決算(単体)で初の赤字。
電波独占という利権を得ながら、副業に精を出すテレビ。広告料金の大幅ダンピングに走る新聞。「なりふり構わず」、「貧すれば鈍す」といった見出しが並びます。
そして元々安い制作費でテレビ番組を手掛けさせられてきたプロダクションに、さらに厳しいカットの嵐が吹いています。スポンサーが1億円払っても、広告代理店、テレビ局、大手制作プロダクションが次々とお金を抜いてゆく。実際に番組を作る制作プロダクションに支払われるお金は当初の1割に満たない、わずか860万円。これが関西テレビの「発掘!あるある大事典」ねつ造事件で明らかになった構図だと特集記事は述べています。
テレビでは在京キー局すら経営基盤がゆらぐなか、地方局はさらに悲惨です。
こんな状態で地上デジタルへ移行できるのでしょうか。政府がテレビ局に補助金を出さないと、地方局はデジタル放送設備の導入は無理だと思えてきます。たぶん、補助金を出すことになるのでしょう。