Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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野良猫を殺すな

野良猫(ノラネコ)をあなたは、好きですか、嫌いですか。

東京の街中では野良猫をよく、みかけます。野良猫が大っ嫌い、野良猫は死んでしまえ、と考える人がいます。一方で野良猫が好き、野良猫はかわいい、という人もいます。そして野良猫を保護して去勢したり、ごはんをあげたりする人もいます。もちろん、何の関心もない人もいます。


野良猫が嫌いな人の一部は、野良猫にごはんを上げる人を責め立てます。「街が汚れる。ごはんはあげないで」。「猫が寄り付くとうるさい」。野良猫にごはんを上げるひと一部には、ウエットフードと呼ばれる、後始末な必要なごはんを上げてあとは知りません、という人がいます。このため、「ごはんをあげないで」という意見には少なからず、正当性があります。


現在、野良猫を殺さずに保護するやりかたは、おおむね、こうなっています。野良猫を捕獲して去勢します。去勢したら、再び元の場所に離します。こうすると、子供が産まれず、野良猫はだんだんと減っていきます。去勢された猫には印しがついています。耳の一部が欠けていたり、耳に入れ墨が入っていたりします。


去勢した野良猫にごはんを上げるときは、ドライフードが原則です。毎日、だいたい決まった時間に上げています。毎日ごはんを上げていると適切な分量もだいたい、把握できるようになります。もちろん、ボランティア活動です。


野良猫から子猫が生まれることが、しばしばあります。去勢してから、里親さんを探します。野良猫の保護をボランティアでしている人の多くは、里親探しもしています。


さて、ここまでして野良猫を生かしたり、保護したりすべきなのでしょうか。ここでは、ある実話を紹介します。その人は、野良猫が大嫌いでした。死んでしまえ、とすら思っていました。


あるとき、その人の管理している倉庫にネズミが何匹も出没しました。ネズミの駆除を業者に頼みました。費用は100万円を超えました。ところが、しばらくしたら、再びネズミが出没するようになったのです。


困ったその人は、考えた末に野良猫をもらって倉庫に放すことにしました。餌場とトイレを設けて、いついてもらったのです。5匹の猫を放しました。そうしたら、ネズミは立ちまち消え失せました。喜んだその人は、さらに2匹の野良猫を引き取り、すっかり猫好きになってしまいました。猫にかかった費用は全部で、1年に10万円〜20万円くらいです。ネズミ駆除業者に支払う費用よりも大幅に安くなりました。


ここから、忘れてはならないことがあります。野良猫が滅びた社会、あるいは猫が街から消え失せた社会とは、ネズミが大量に繁殖する社会だということです。ネズミは業者が駆除しても、一時的な効果しかありません。他所に逃げたネズミは戻ってきて、再び恐ろしい勢いで繁殖します。ネズミは伝染病を媒介します。ネズミの駆除には有毒物質をばらまきます。いずれも人間を含めた生物全体に対する脅威です。


昭和の時代。猫は益獣でした。ネズミを捕獲してくれる猫は、有り難い存在でした。米屋と猫は当時、誰もが知る組み合わせでした。ついほんの昔、猫と人間は共生していたのです。それを皆さんが思い出してくれると、うれしいです。




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