EETimes Japan様から頂いておりますコラム「ストレージ通信」を続けて更新しました。
恒例のHDD大手2社が発表した四半期業績を説明する回の後半です。
後半はHDD大手Western Digital(WD)の四半期業績まとめです。
WDの事業はHDD事業とフラッシュメモリ応用品事業で構成されております。売り上げ比率はおおむね半分ずつです。
どちらもクラウドデータセンター分野による需要が回復したことで増収増益となりました。
逆にクライアント分野とコンシューマー分野は、あまり調子が良くありません。
売り上げ高は横ばい、あるいは微減の傾向にあります。
BBCテレビで放映した、労働分配率に関する企画番組によると
世界全体のGDPに対する労働分配率は2000年以降ずっと減少傾向にあり、2023年(2022年かも)には52.5%(by ILO)で、21世紀としては最低の水準だそうです。
経営者と従業員の格差がこの25年近く、拡大し続けている。その結果が最近の労働争議(特にストライキ)の頻発につながっているとの指摘でした。
代表的な労働争議は・・・
米国Boeingのストライキ(7週間)
米国ハリウッド 俳優協会と脚本家協会のストライキ
インドSamsungのストライキ(1ヶ月と数日)
英国 鉄道労働者のストライキ
英国 看護師、救急隊員のストライキ
ドイツ 鉄道運転士のストライキ
韓国 研修医による職場離脱
アルゼンチン 航空業界におけるストライキ
そのほか・・・
・・・もうやめます(泣)。
世界的な物価上昇によって労働者イコール消費者の購買力が低下していることがうかがえます。
厳しいです。