国際メモリワークショップ(IMW 2017)のレポート第3報をPC Watch誌に掲載していただきました。
「Googleが考える近未来モバイル端末のメモリアーキテクチャ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1061094.html
Googleは未来のハードウェアに関する研究開発を多方面に渡って手がけています。IMW 2017のキーノート講演では、メモリアーキテクチャに関する研究を公表しておりました。
Googleが研究しているハードウェアの一部に、人工知能(AI)技術と画像処理技術、イメージセンサ技術を組み合わせたサブシステムの開発があります。ここでは特定用途向けに仕様をカスタマイズしたDRAMを要望しています。しかしDRAMをカスタマイズすると、調達コストが跳ね上がってしまう。ワンチップが2ドルから4ドルといった現在の汎用DRAMとは、かけ離れたものになってしまいます。
市販のDRAMは、PC/データセンター向けのDDR系、スマートフォン/タブレット向けのLPDDR系に分かれています。これら以外の用途では、何らかの妥協をしながらDRAMを使っているのが現状です。
例えばGoogleがDRAMベンダーと組んでCMOSイメージセンサ用DRAMを共同開発してAndroidスマートフォンに標準搭載する、といったシナリオを描かないと、新しい流れは出来づらい。でもこういった新しい動きがあった方が、いろいろと面白いのです。HBM/HBM2みたいに。HBM系はGDDR系の後継なのですが、いろいろな要素技術の開発が必要でした。
でも取りあえずは、DRAMの供給不足がなんとかならないと!!(爆)