Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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コラム「セミコン業界最前線」を更新。「Intelの10nmプロセス」

PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。


「「ムーアの法則は揺るがない」、Intelが公表した10nmのプロセス技術」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1054832.html


14nmプロセスを2014年に発表してから、およそ3年ぶりの次世代プロセス発表です。過去の2年サイクルに比べると、開発に時間がかかっています。その分、高密度化をより強めてきました。10nmプロセスでは14nmプロセスに比べ、トランジスタ密度を2.7倍に、ロジック面積を0.37倍にしています。いずれも標準的な高密度化では2倍、0.5倍ですので、相当に上回っていることが分かります。


10nmプロセスを代表とする製造技術の先進性をアピールするために、Intelはわざわざ、講演会「Intel Technology and Manufacturing Day」を開催しました。このイベントから見えてくることの1つは、ファウンダリ事業(シリコンの製造請け負い事業)への意欲です。このために一般的なファウンダリ企業と同様に、プロセス技術のバリエーション(派生バージョン)を増やそうとしています。このあたりは、時間があったら詳しく書きたいです。