Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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クルマのアクセルを踏み間違ったときに暴走を防ぐ装置

このエントリーはシリーズの第3回です。

初回
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第2回
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クルマのアクセルを踏み間違う。現在の運転方法が続く限り、踏み間違いを防ぐことは不可能です。
そこで「アクセルを踏み間違ったとしてもクルマの暴走を防ぐ」装置が製品化されています。
クルマにアドオンで取り付ける装置で、低速走行時および停止時にアクセルを強く踏むと装置が作動し、クルマの発進を防ぐというものです。


代表的な製品は、クルマ用品販売大手位のオートバックスが製品化した「ペダルの見張り番」です。
http://www.autobacs.com/static_html/spg/pedal_mihariban/top.html
取り付け工賃と税金込みで4万3198円。
対応車種は国産車で100車種以上(対応表があります)。電子スロットルのクルマに対応しているようです。
ブレーキとアクセルの両方を踏むと、ブレーキが優先されます。



類似の製品に、サン自動車工業が開発した「S-DRIVE 誤発進防止システム」があります。
http://www.sun-auto.co.jp/products/lighting-electric/sdrive/sdrive-system/
こちらはワイヤースロットル対応品と電子スロットル対応品の両方があります。
ワイヤースロットル対応品は、低速でアクセルを強く踏むとエンジンが切れます。
電子スロットル対応品は、低速でアクセルを強く踏むとエンジンがアイドル状態となります。
価格は税別、取り付け工賃別で4万円です。



少し変わっているのが、1つのペダルでアクセルとブレーキの両方を操作する装置です。ナルセ機材が開発した「ワンペダル」という製品で、踏み間違いを防止するだけでなく、右足でも左足でも操作できるという特長があります。
http://www.onepedal.co.jp/products/index.php
http://www.onepedal.co.jp/
「ワンペダル」では、ペダルを踏むことがブレーキ、足首を回転させることがアクセルという、これまでとはかなり違った操作インタフェースとなっています。
足首を回転させてアクセルを開けていても、そのままペダルを踏むとスロットルが閉じ、ブレーキが作動します。
価格は20万円前後(仕様によって異なります)とかなり高価です。前述の2製品は安価ですが電子回路で追加処理をしている装置なので故障(あるいは誤作動)の不安があります。「ワンペダル」はメカニカルな機構そのものが違うので、根本的な解決策であり、電子的な故障の不安はありません。

また「ワンペダル」は1本の足で操作するので、何らかの原因で1本の足しか動かない方でも、クルマを操作できるという特長があります。このような方が購入する場合は、地方自治体によっては助成金が出るということです。


ワンペダルと似た製品に、南器(ナンキ)工業の「STOPペダル」があります。
https://www.nanki-stoppedal.com/
https://www.nanki-stoppedal.com/%EF%BD%93%EF%BD%94%EF%BD%8F%EF%BD%90%E3%83%9A%E3%83%80%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%96%91%E5%95%8F%E3%81%A8%E5%9B%9E%E7%AD%94/
こちらは、運転方法は従来と同じです。アクセルペダルとブレーキベダルが従来のクルマと同様に存在します。違うのは、アクセルペダルを強く踏み込むと、自動的にブレーキがかかることです。
価格などは分かりませんでした。


ご参考になれば幸いです。