米国カリフォルニア州モントレーで開催されました「国際信頼性物理シンポジウム(IRPS)」から、レポート第2報を書きました。PCWatch誌に記事を掲載していただいております。
「PCにユーザーの顔認識機能を載せて品質の評価や最適化などに利用」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20150424_699429.html
最近のノートPCは、ユーザーの顔を捉えるカメラが付いています。このカメラを利用し、顔認識によってログイン認証を実行しようとする研究です。顔の認証技術そのものは昔から研究されています。例えば、顔写真によるなりすましの対策は不可欠です。発表では、カメラの撮影条件(照明などを含めて)を変えてログイン成功率を測定したりしていました。
この研究が興味深いのは、顔認証ログインだけではなく、その先を考えていることです。ユーザーがPCを操作中の表情をカメラと顔認識で読み取ることで、品質の評価や動作条件の最適化などに利用しようとするもの。ユーザーの操作に対する反応の速さや、ソフトウェアの動きの快適さなどを、取り込もうとしています。
発表会場では数多くの質問が挙がっていました。将来が非常に楽しみな研究です。