- 作者: 秋吉宣宏,宮崎摩耶
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/02/20
- メディア: コミック
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大学生の娘を持つ父親には密かな楽しみがあった。
携帯メールを通じた、別の年頃の娘とのやり取りである。
しかし、その娘は、ロクデナシの男(強欲、独善、暴力)の奴隷と化していた。
偶然、娘の携帯メールを除いた男は、
娘が(奴隷の分際で)ほかの男とメールのやり取りをしていることを知ってしまう。
そこから、物語は動き出す。希望と絶望と苦痛と憤怒へと。
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(以下は内容に触れる部分があります)
ロクデナシは不良チームのボスでもあった。といってもチームのメンバーに対する扱いは冷酷かつ残忍。恐怖で支配していた。
ロクデナシのチームは、奴隷のメール相手を探し出し、大学生の娘を誘拐する。
一方で父親を脅迫し、性奴隷とのHを強要する。
性奴隷の娘は、メール相手の男性に希望を見出していたが、それも自分が性欲の対象となることであえなく打ち砕かれる。絶望する娘。
父親は証拠の画像をロクデナシに携帯メールで送るも、理不尽な独占欲に憑かれたロクデナシは、激しく嫉妬してしまう。
そして大学生の娘を陵辱し、放置し、父親に居場所を知らせる。
無残な娘の姿を見て憎しみに狂う父親。
・・・今のところ、なんの救いもない、どうしようもないクズの悪行をこれでもかと描く展開です。第2巻が父親による復讐であることを匂わせて第1巻が完了します。
このストーリーは、他人事だと面白く読めるのかもしれません。ですが、ここまで汚いものを続けて見せられるのはどうかと。第1巻を読了するのには追加燃料の投入が必要でした。子供を持つことの重要さが分かる年齢の人間には、物語への没入を拒否させられてしまう。娯楽作品としてみたときに、この話を「楽しめる」読者はどのようなものなんだろうかかと。フィクションだから良いのかと。
後味の悪さでは、最近では最大値となる作品でした。残念。
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