「忘れ去られたCPU黒歴史」の書評を書きました。CQ出版様のウエブ・サイトに掲載していただいております。
「封印されたCPUを蘇らせる書 ―― 『忘れ去られたCPU黒歴史』」
http://www.kumikomi.net/archives/2012/07/rv01wasu.php
お手すきのときにでも一読していただければ幸いです。
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アマゾンではずっと品切れでしたが、入荷したようです(8月9日追記)。

忘れ去られたCPU黒歴史 Intel/AMDが振り返りたくない失敗作たち
- 作者: 大原 雄介
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/07/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「黒歴史」となってしまったCPUの数々。あまりにも数多くあるために、x86系にしぼっています。個人的なツボは「iAPX432」、「XScale」、それから「Elan & Geode」です。
XScaleはIntelが宣伝に力を入れていたころに、何度も取材しました。懐かしいです。
「Elan & Geode」は、この章に出てくるAlchemyに涙しました。2002年にAMDがAlchemyを買収したことで、AMD日本法人でAlchemyの在日部隊から戻ってきた人の中に、元はAm29000でAMD日本法人に在籍していた方がいらっしゃったからです。でもまたすぐにAMDを去ってしまうのですが。
しかし。開発プロジェクトって本当にタイミングが重要です。早すぎても遅すぎても失敗します。でも、このタイミングで合っているのかは、後にならないと分からないのが難点です。かつてCPU開発には夢がありました。ARMが標準になりつつある現在、CPU開発は夢のあるプロジェクトと言えるのでしょうか。そこが心配です。
【追記】CQ出版ウエブ・サイトTechVillageの8月アクセスランキングで5位に入りました。これも皆さまのおかげです。ありがとうございます。
http://www.kumikomi.net/archives/2012/09/do10augu.php