Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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東電・福島第一原発の高解像度撮影写真にまつわる不思議

3月20日と24日に、東京電力福島第一原子力発電所の上空を無人飛行機が飛行し、原子力発電所の原子炉建屋やタービン建屋などの高解像度写真およそ150枚を撮影しました。

撮影を実施したのはエア・フォート・サービス(新潟県妙高市)。無人飛行機やラジコンヘリによって上空から地上を撮影したり、大気を採取したりするサービスを営んでいる企業です。

出典の記事によりますと、東京電力の依頼によって撮影を実施したとのことです。


出典
47news 3月30日付け
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011033001000449.html

新潟日報 3月30日付け
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/21407.html

YOMIURI ONLINE 3月30日付け
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110330-OYT1T00276.htm

株式会社エア・フォート・サービス
http://www.yamazaki-k.co.jp/airphoto/


この撮影写真は非常に高解像度かつ鮮明で、水素爆発によって原子炉建屋が破壊された様子がみてとれます。一部の画像は下記リンクで閲覧できますので、一度は見ることをお薦めします。
http://photos.oregonlive.com/photo-essay/2011/03/fukushima_dai-ichi_aerials.html
1点だけアップしておきます。3号機原子炉の建屋です。


さて、ここからが本題です。不思議なことがいくつかあります。

1)エア・フォート・サービスは撮影画像の一部を同社のウエブ・サイトで公開していましたが、3月31日で公開をとりやめています。3月30日に共同通信ほかで記事が配信された直後です(とりやめた理由をご存じの方がいらっしゃいましたら、コメントをください)。


2)これだけ鮮明な画像であるにもかかわらず、テレビで紹介された様子がありません。インターネットで検索はもちろんかけているのですが、見つかりません(テレビでの紹介事例をご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントをください)。



3)東京電力は、公式には撮影を依頼したことと撮影画像の存在についてはリリースしておりません。撮影画像の解析結果もいまだに公表されていないようです。専門家が解析したのですから、何らかの知見はすでにて得られているはず。でも東電は沈黙したままです。

東京電力のリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/index-j.html



このエントリーは、新聞やテレビなどで使われている福島第一原発の画像があまりに不鮮明なもの(遠景画像であったり、Googleの画像であったり、陸上自衛隊の撮影画像であったり)であり続けていることに疑問を抱いたことから書かれております。

【追記】すみません。いくつかの画像が見つかりました。
毎日jp 3月27日 陸上自衛隊による撮影画像
http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20110327_2/index.html

毎日jp 4月15日 東電提供の撮影画像
http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20110415_2/index.html



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