Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

ハード・ディスクの「最新」専門用語が分かる


最新ストレージ用語辞典 第2版

最新ストレージ用語辞典 第2版


日本HDD協会(IDEMA JAPAN)が編纂した「最新ストレージ用語辞典」が8年ぶりに全面改訂され、「第2版」となりました。
ストレージ用語とありますが、光ディスク関連はわりとあっさりしています。CDのいろいろとか、DVDのいろいろとかは載っていません。

その代わりというか、日本HDD協会が編纂しているだけあって異様に充実しているのはハード・ディスク関連の専門用語です。TMRECCメディアなどはもちろんのこと、CPP GMRといった「コレはたぶん無いだろう」と思っていた用語まで載っていたのには驚きました。膨大な文章作成作業と編集作業が背後に伺えます。


そしてありがたいのは、すべての用語に平仮名で「読み方」がついていること。略語があっても読み方が分からないことが少なくないので。

ちょっと困ったのは、英文字略語の引き方が分からなかったこと。あいうえお順しかないので、読み方を想像して引かなければならない。外れると、悪戦苦闘してしまいます。例えばRAIDは「レイド」なので「れ」にあります。巻末に索引があるのですが、略語は載っていません。英文字略語はABC順で別項目にまとめて欲しかったです。あと、クロスリファレンスが甘いです。DTR→DTMディスクリート・トラック・メディアという引き回しの刑にあったりします。

ところどころ詰めは甘いですが、膨大な用語数を考えると仕方がなかったのかなと思います。でも結構な高額書籍なので、もう少し完成度が高いと手放しで礼賛できるのですが、まだそこまでには達していませんでした。インターネットでいろいろ調べられる時代なので、高額な辞典はインターネットに圧勝できる内容と完成度が必要だと感じています。

価格は税込み4980円。金額は少し高いですが、長く手元に置けそうなので、年月当たりの単価では安いと思います。第3版は、少なくともあと5年は出ないでしょうから。

ハード・ディスクと仕事で長くお付き合いしなければならない方に、お薦めします。

追記:この本も早く改訂して欲しいです。垂直磁気記録以降がほとんど皆無なので。