Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

インプレスグループがBtoBメディア事業に進出

インプレスグループがコントロールサーキュレーションの雑誌を創刊するようです。


持ち株会社インプレスホールディングスによるリリース:子会社「株式会社インプレスR&D」の会社分割に関するお知らせ
http://www.impressholdings.com/release/2008/022/


「株式会社インプレスビジネスメディア」が誕生し、「ひとり一人のお客様の手元まで、雑誌を無料で配送するコントロールド・サーキュレーション方式による雑誌メディア事業を行います。まず、情報システム部門の責任者/担当者を対象としたエンタープライズIT誌を創刊し、同誌と連携したMail/Webメディア、サービスを展開いたします」とあります。


リリースから引用:「コントロールド・サーキュレーション=事前登録制による無料の雑誌購読システムです。欧米ではすでに定着していますが、日本ではこれからのビジネスモデル。発行社が設定した読者対象に合致した方であれば、無料で手元まで直送されるので読者対象が明確であり、広告主が求めている人に対して効率的に訴求可能なマーケティングメディアとして注目されています。」




最初に創刊する雑誌ですが、このリリース内容からは「日経コンピュータの無料版」を最初に想像しました。ImpressWatchにはウエブマガジン「Enterprise Watch」があるので、コンテンツを連携させることが容易に想像できます。


またインプレスは、コントロールド・サーキュレーション方式のエレクトロニクス技術誌「EETimes Japan」を発行するE2パブリッシング株式会社に2007年6月に出資しています。

リリース:チップワンストップグループとの業務及び資本提携に関するお知らせ
http://www.impressholdings.com/release/2007/055/


E2パブリッシングの株式40%をインプレスホールディングスが所有しています。ですから、E2パブリッシングが有するコントロールド・サーキュレーション方式のノウハウを株式会社インプレスビジネスメディアが活用する、という図式が成立します。


ここからは単なる想像なのですが、日経コンピュータ無料版が新雑誌、ウエブマガジンがEnterprise Watch。日経エレクトロニクス無料版がEETimes Japanとすると、ウエブマガジンは「Electronics Watch」という逆方向の作用が考えられるのです。EETimes Japanのウエブサイトは競合誌のTech-On!にはまったく及ばず、EDN Japanのウエブサイトと比べても見劣りすると個人的には感じています。そこでEETimes Japanのニュースサイトは、巨大サイトであるImpress Watchグループの一員になってしまう。その方が双方にとってメリットがありそうです。


そのときには、E2パブリッシングの出資比率が逆転しているかもしれません。あるいは、株式会社インプレスビジネスメディアを存続会社とする再編をやるかも。そのときはEETimesのライセンスをどうするかとか。いろいろと想像できます。