MEMS 2008の最終日からレポートを書きました。
「MEMS 2008レポート:昆虫に電子回路をつないで飛行を制御」
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/22/865.html
昆虫のサイボーグ誕生です。
いろいろ考えさせられました。
研究はDARPAの支援を受けたプロジェクトの一環なのですが、まじめに兵器となりそうで怖い、とか。
日本では殺生に対する心理的抵抗から、できそうにない研究だなあ、とか。
発表を聞いて面白がっている自分と、恐怖を感じている自分の両方がいるなあ、とか。
良く分かったのは、偵察飛行する微小な物体を開発するとしたら、
どのような手法が現実的かということ。
昆虫のような機構を人工物だけで実現するのは、物理的に無理があること。
それだけ昆虫とは優れたシステムであること。
そして昆虫サイボーグが現実的なソリューションであること。
もっと大切なのはその事実に、怖がって目を背けてはいけないこと。
研究開発が進んで、論文発表がなされなくなった後が、本当の恐怖。
そこまで行くにはまだしばらく(数年〜十数年かな)かかりそうですが。