Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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インターナショナル・レクティファイアー(IR)のリドウ氏がCEOを降ろされる

パワー半導体の大手ベンダーであるインターナショナル・レクティファイアー(本社は米国カリフォルニア州エルセグンド)が、アレックス・リドウ(Alex Lidow)氏を最高経営責任者(CEO)から10月2日付けで即日解任しました。
http://www.irf.com/whats-new/nr071003.html



8月28日からインターナショナル・レクティファイアー(IR:Internatinal Rectifier)のCEO代理に任命されていたDon Dancer氏が、引き続きCEO代理を務めます。アレックス・リドウ氏は8月から有給休暇に入っており、このころからCEO職を実質的に解かれていたようです。
http://www.irf.com/whats-new/nr070830.html


米国の電子技術誌EDNのオンライン版によると、日本法人における会計処理の誤り、具体的には架空売り上げの計上の疑いがあり、取締役会が経営陣の何名かに責任をとってもらったようです。
http://www.edn.com/article/CA6486665.html?nid=3351&rid=1118686104
同記事によるとIRはアレックス・リドウ氏の父親であるエリック・リドウ(Eric Lidow)氏が1947年に創立した企業で、アレックス氏は16歳のときにIRに入社し、1995年からCEOを務めていました。アレックス氏のIR歴は40年近くにおよぶということです。
余計なことですがアレックスは愛称で、本名はアレクサンダー(Alexander)のようです。


今回の件では、IRの最高財務責任者CFO)は7月に解任されていました。
http://www.irf.com/whats-new/nr070702.html


そして日本法人のインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)には現在のところ、リドウ氏解任の件については、リリースがアップされていません。
http://www.irf-japan.com/
今回の問題について日本法人に責任があるのならば、IRジャパンにも何らかの動きがありそうです(すでに起きているかもしれませんが)。