Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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インテルとSTマイクロのフラッシュメモリ合弁


インテルSTマイクロエレクトロニクスフラッシュメモリ事業の分離と合弁企業設立を発表しました(リリース)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2007/070523.htm
従業員8000名、売上高36億米ドルのフラッシュメモリ専業メーカーが誕生します。


日ごろ、「インテルフラッシュメモリ事業を手放す」と広言していたのですが、半分当たり、半分外れでした。「インテルフラッシュメモリ事業を手放してマイクロンに売却する」としゃべっていたのです。後半は外れました。


新会社の事業範囲ですが、
STマイクロからはNORフラッシュとNANDフラッシュの両方が分離されます。
一方インテルからはNORフラッシュのみです。NANDフラッシュはマイクロンとの合弁で、これはそのままとなっています。
マイクロンはフラッシュメモリにかなり力を入れていますので、NANDがどうなるかは興味深いところです。マイクロンがフラッシュメモリを手放すとは考えにくいので。



あと、この案件には投資ファンドのフランシスコ・パートナーズが入っています。
新会社は株式を上場し、いずれはインテルともSTマイクロとも資本関係のない、独立企業となるコースと、他社に丸ごと売却するコースが考えられます。
勝手な想像ですが、売却の流れで最もありそうなのはマイクロン。マイクロンが買収しするとサムスン東芝、スパンションにとっては嫌な感じになりますね。


日本のインテルとSTマイクロの行方は。新会社が誕生する予定が2007年下半期。新会社と新社名となり、日本法人が新設されたあたりで発表となると、日本で正式な発表があるのは、2007年末くらいでしょうか。