読売新聞のオンライン記事「防衛省法案、今国会で成立へ…1月にも省に昇格」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061125it01.htm
前の衆議院選挙で自民党が大勝したことによる恐怖がいよいよ現実化してきた。
防衛省が2007年1月に発足する。
海外派兵が本来任務化(海外派兵が自衛隊の基本的な活動範囲に含まれる)される。
ここまではもう決まったようなものである。
その後のシナリオを勝手に予測しよう。
2007〜2008年 自衛隊を防衛隊に名称変更。「北」の脅威強まる。
2007年 「北」の脅威対応のために防衛隊の人員増強を決定。
同年 憲法9条改正案、民主党の賛成で成立。条件付きで交戦権を規定。
同年 徴兵制(たぶん別の名前だろう)の検討始まる。
2008年〜2009年 防衛省を国防省に、防衛隊を国防隊に名称変更。
同年 国防隊の予算および人員大幅増。
同年 徴兵制の部分的導入。21歳の正社員、学生を除く男子の失業者が対象。失業対策を兼ねた導入。
・・・
200X年 徴兵制の全面導入。基本的な枠組は2年間の兵役義務と7年間の予備役。
ここまで来ると非現実的と思われるだろう。しかしわずか15年前、自衛隊の海外派兵など考えられなかった。そして今、海外派兵は当たり前になりつつある。次に来るものを想像しないわけにはいかない。
1970年代末に読んだ傑作コミック「光る風」の世界は衝撃的だったが、現実のものとは思えなかった。そこに描かれた暗い世界。政治犯、人権抑圧、強制収容所、海外派兵、米国の下請けとして使い捨てられる自衛隊員。クーデター。そして、防衛の名を借りた侵略へ。
日本は「光る風」にどんどん近づきつつある。
「専守防衛」はどこにいったのだろうか。