Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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大学に対する偏見を猛省する


反省してます。理工系大学の研究室に対する偏見がありました。
ここに猛省し、見方を改めます。

かつての見方は


・大学の研究室がやっていること→役に立たないものがほとんど
・企業の研究所がやっていること→大学よりは格上。役に立つものが多い


こうでした。しかしこの1年近く、理工系大学の研究室を仕事で数多く訪問し、先生のお話を伺い、実験装置を見学し、学生さんに質問した結果、現状では以下のような結論に達しました。象牙の塔なんて言っているヤツは大嘘つきです。


・大学における研究の成果は、学生の能力で決まる
有能な学生が集まる大学の研究は、企業の研究を凌いでいることが少なくない
・大学に特に顕著なのは、新しい概念の創造、発想の飛躍、見捨てられていた分野における再発見といった成果(企業ではリスクが高すぎて採用できないテーマにおける成果)である


人類が恒常的に進化を続けているとすれば、若い世代は常に、年老いた世代よりも総体としては優れていると言えます。理工系学部に優秀な学生は少なからず在籍しています。断言します。


むしろ心配なのは、伝統ある大企業の方です。優秀な学生が夢と希望を持って面白く働ける場を提供しているのかどうか。勤務先企業に対する帰属意識を捨てた、面白くないので脱出を画策中とおっしゃるベテラン技術者(みな有能な方です)が最近、増加中なのが気になります。