ルネサス テクノロジの技術広報誌「RENESAS EDGE」第11号に取材執筆でご協力させていただきました。
http://resource.renesas.com/lib/jpn/edge/11/index.html
特集はフラッシュマイコンです。
http://resource.renesas.com/lib/jpn/edge/11/special03.html
フラッシュマイコンはフラッシュメモリをROM代わりに内蔵したマイコンです。
単体のフラッシュメモリと、フラッシュマイコンが内蔵するフラッシュメモリはずいぶんと違います。例えば、製造プロセスの整合性です。マイコンはロジックプロセスで製造しますので、マイコンが内蔵するメモリにはロジックプロセスとの整合性が求められます。
このため、SST社の埋め込み用フラッシュメモリ技術を導入しているマイコンベンダーが少なくありません。
その中でルネサス テクノロジは珍しく、自社開発のフラッシュ技術だけでフラッシュマイコンを製造しています。しかも複数のフラッシュ技術を保有しています(といっても日立発の技術と三菱発の技術があるので複数になっているのですが)。あと、1.8V電源のフラッシュマイコン技術が今回の売り物です。その辺りを丹念に読んでいただければ幸いです。
それから細かいことなんですけど、マスクROM内蔵マイコンとフラッシュマイコンでは回路の複雑さが若干違います。フラッシュマイコンはフラッシュメモリ特有の制御回路(特に消去と書き込みの手順)を内蔵しているので、制御回路がマスクROMマイコンよりも複雑です。