Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

DLPプロジェクタ

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)が26日に発表したDLP方式プロジェクタ用チップセットDMDチップと信号処理LSI)に関する記事をMYCOM PC WEBに書きました。


http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/07/26/011.html


発表を聞いていると、TIの製品や技術はどこからどこまでで、プロジェクタメーカーがどこから設計するのかの区分けがかなりあいまいです。4色〜6色のカラーホイールを含めた光学系はプロジェクタメーカーが設計するはずなのですが。発表ではそこを指摘しないまま、しゃべっています。理解できた記者がどの程度いたのかとちょっと心配です。日本TIのホームページにはDMDおよび信号処理LSIの製品仕様に関する記述は見当たらないし。結局かなり短い記事になってしまいました。


それでは他誌の記事めぐりを少し。


Tech-On!:最大6原色までのカラー表示を実現,「DLP」新技術を日本TIが発表
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050726/107060/
かなり突っ込めるので少し驚きました。レベルあんまり高くないです。
DLP(Digital Light Processing)」プロジェクタの色再現性を向上する新技術「BrilliantColorテクノロジー」を,日本テキサス・インスツルメンツ(TI)が発表した。・・・(中略)・・・同社はこの技術を導入したDLPの量産を,2005年第4四半期に開始する計画である。」・・・DLPの量産とは?
「このようなカラー・ホイールの設計条件はユーザーであるプロジェクタ・メーカーが設定することができるため,「今回の新技術はプロジェクタ各社による差異化を可能にする」(同社DLP事業部長のPeter Van Kessel氏)と言う。」・・・あの〜、カラーホイールをユーザーが設計するのは当たり前なので、差異化は元々可能なんですよ。「差異化を容易にする」というのが自分の理解です。


ACII24:日本TI、6色のカラーフィルターを使用する“BrilliantColor”技術とWXGA対応のDLPチップセットを発表
http://ascii24.com/news/i/tech/article/2005/07/26/657196-000.html
発表会で話されたことの全貌がつかめます。この記事が一番のお薦めです。自分の記事よりもずっと親切で丁寧です。ところどころ主語(メーカーとか、製品とか)が説明不足なのでわかりにくいかもしれません。


EETimesJapan:日本TI、DLPプロジェクタの色再現性を高める技術を開発
http://www.eetimes.jp/contents/200507/1361_3_20050726194629.cfm
この記事も「プロジェクタ・メーカーによる製品の差別化を可能にする」としています。Tech-Onの記事と同じです。あと、DLP用コントローラASIC「DDP3020」とDMDチップを切り離して記述するのは独自の考え方です。DDP3020は今回のWXGA対応DMDチップ専用というわけではないので。でも逆に、プロジェクタメーカーがWXGA対応DMDチップを使用する場合はDDP3020を購入するか、独自のASICを起こさなければなりません。チップセットとしてしまう方が素直な気もします。


EDNJapan:解像度がWXGAのDLPチップセット、中間色の輝度を50%向上
http://www.ednjapan.com/content/l_news/2005/07/26_05.html
短くて内容薄いです。記者がよほど忙しいのか、理解できなかったのか。「DLPチップ」と2回出てきますが、DMDチップの誤りだと思います。