EETimes Japan誌から頂いておりますコラム「研究開発のダークサイド」を更新しました。
「研究開発のダークサイド(10):近代科学の創始者たちに、研究不正の疑いあり(コペルニクス編その1)」
http://eetimes.jp/ee/articles/1704/05/news028.html
天動説の再発見と批判に続き、地動説がついに提唱されます。
コペルニクスの登場です。
レギオモンタヌスによる「数学集成の摘要」が印刷出版されてから、わずか15年で、地動説の概要は完成されました。しかし概要を著した文書は知人の間を回覧されたに過ぎず、ほとんど知られませんでした。地動説の大論文「天球の回転について」が印刷出版されるのは、さらに30年後になります。
現代のわれわれは、地動説の概要である回覧誌「小論考」と、本論文の「天球の回転について」の両方を日本語訳で読むことができます。ありがたいことです。
- 作者: コペルニクス,高橋憲一
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1993/12/25
- メディア: 単行本
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上記の訳書は翻訳者の高橋憲一氏による解説が付いており、大変に参考になりました。コラム内でも引用しております。プトレマイオスの天動説の概要、コペルニクスがなぜ地動説に至ったか、などについても説明しています。お勧めです。
あ、もちろんコラムの記事も閲覧していただければ、嬉しいです。