Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

新装刊が強く待たれる、核戦争小説とそのコミカライズ「地球0(ゼロ)年」


翻訳家であり、SF作家でもある矢野徹氏が記した傑作SF小説「地球0年」を、
戦国自衛隊」のコミック化で好評を博した田辺節雄氏がコミカライズした作品です。


「コミック版の地球0年」全2巻です。

地球0年 上巻 (アリババコミックス)

地球0年 上巻 (アリババコミックス)

地球0年 下巻 (アリババコミックス)

地球0年 下巻 (アリババコミックス)


原作小説の「地球0年」。ハヤカワSF文庫で刊行されていました。

地球0年 (ハヤカワ文庫 SF 96)

地球0年 (ハヤカワ文庫 SF 96)


内容は核戦争ものです。東西冷戦の緊張が高まった1960年代と1970年代は、核戦争による人類滅亡は現実味のあるシナリオでした。米国とソ連の核攻撃と報復攻撃による第三次世界大戦の危機を忘れることで、人々は社会生活を維持していたのです。


小説ではそんな願いも虚しく、核戦争が起きてしまいます。日本は東京と横須賀に核ミサイルが大きな雲を作りました。もっとひどかったのは米国で、主要都市は壊滅し、被災者の救援や治安の維持などがままならないという窮状に陥ります。


日本は被害を受けながらも先進国の中では被害が軽いということで、自衛隊は米国西海岸に上陸して被災者の救援と治安の維持にあたるよう、命令されます。


日本による米国の事実上の占領です。ですが当然、一筋縄ではいきません。自衛隊は命がけの活動を進めることになります。米国民のレジスタンスにより、死者も出ます。それでも使命を遂行しようとする自衛隊員。読んでいてかなり辛いです。


容赦無い筆致で描き出される核戦争後の世界。厳しいものがあります。

なお小説とコミックでは少し、ストーリーが違います。小説の方がより救いのない内容になっています。もし可能であれば、両方を読まれることをお薦めします。


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