Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

「これは酷い」NHK衛星放送BS1、19日の朝のニュース「世界の扉」で使われた映像が6日のクローズアップ現代の流用だった


ちょっとびっくりしました。19日のBS1、朝のニュースです。「世界の扉」という特集で使われた映像が、前に視聴したことがある映像と同じだったようなのです。

NHK BS1 ワールドWave モーニング これまでの放送
http://www.nhk.or.jp/worldwave/archives_morning/onair.html
6月19日の特集タイトルに「直撃ルポ!暗躍する中国ハッカー集団」とあります。この直撃ルポ!の映像部分が以前に見たものとそっくりだったのです。




でもって調べたら、NHK地上波の「クローズアップ現代」6月6日放送分の映像と同じものが使われていたようなのです。

クローズアップ現代」6月6日放送「国家のサイバー戦争〜情報流出の真相〜」
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3360_1.html
上記テキストの中で、下記引用の部分から流用が始まっていました。
出だしのところは加工してあって、この通りではありませんが、最後にNHKスタッフが電話する映像はまったく同じです。
以下引用〜
「福森さんは、今回調べた114のウイルスの、少なくとも6割に中国語の痕跡があることを突き止めました。
このうち1つだけ、プログラム作成者の欄に、実在する企業名が残されていました。
この企業のホームページを見ると、10年余り前に設立された中国のIT企業であることが分かりました。
取引先は、主に政府機関。
情報セキュリティーに関する製品を納めている、と記されていました。
私たちは、この会社に取材を申し込みました。

「私たちは日本のテレビのものです。」
〜引用終わり

それからは映像が使いまわされており、下記引用部分で使い回しが終わっています(記憶に頼っているので間違っているかもしれません)。
引用始め〜
「「作成者の欄に御社の名前が書かれています。
本当に関わっていないのですか?」

情報保護部門 担当者
「これ以上、明確な答えを求められても、回答できません。」

詳しい調査を求めましたが、応じようとしませんでした。」
〜引用終わり


使いまわし部分は1分ほどでしょうか。非常に短い時間です。
さらに驚いたのは、この使い回し映像から、NHK北京支局記者に東京の高橋キャスターがコメントを求めたことです。


NHK BS1 ワールドWave モーニング キャスター一覧
http://www.nhk.or.jp/worldwave/about/index.html#morningBlockOut


NHK北京支局の記者は、偏見かもしれませんが、困惑しているように見えました。

そして映像が「クローズアップ現代」で放映されたものであるとのテロップは、出されませんでした(気付かなかっただけかもしれませんが)。


「世界の扉」6月19日放映分を紹介するウエブでは、こう記述しています。
「世界の扉は、米中双方の主張が一向にかみ合わない中、数多くのハッカーがひしめく中国で今何が起きているのか?!その最前線を紹介する。」
でもってその最前線映像が、2週間近く前のクローズアップ現代の映像と同じだとは。呆れ果てました。


自分はこれまで朝にどの番組を見るのか、テレビの朝7時台の視聴にずっと困ってきました。NHK BS1はその中でも比較的良かったので、最近はここに決めていたのです。ただし「ワールドWave モーニング」はキャスターが2組いて、「野田キャスター」の回がわりと好きだったのです。やる気があるようで。


これに対して「高橋キャスター」の回はあんまり良くない印象でした。だらだらしているという印象でした。そしてこの高橋キャスターの回で、使い回し映像を見せられたのです。


ワールドWAVEモーニングの紹介文にはこうあります。
http://www.nhk.or.jp/worldwave/about/index.html#morningBlockOut
「日本最速の国際ニュース」が、ワールドWAVEモーニングです。世界18の国と地域23の放送局から伝送されてくるニュースの中から、取材経験豊富なキャスターが、内容を厳選して、ピックアップ。その日の朝一番の世界情勢をお伝えします。しかも、現地で放送してから1〜3時間程度の時差で放送。だから「日本最速」なのです。」


2週間前の映像の流用のどこが「日本最速」なのでしょうか。
「取材経験豊富なキャスターが、内容を厳選して、ピックアップ。」した結果がこれなのでしょうか。


すごく悲しくなりました。もう高橋キャスターの回は、見たくありません。今回はたまたま気づきました。これからも気づくとは限りません。NHKには膨大な映像アーカイブがありますから。もう、これまでのように「世界の扉」を見ることはできません。残念なことです。


人気blogランキングへ←押していただけると筆者が元気付けられます。本当です。