- 作者: 日経エレクトロニクス,IDEMA JAPAN
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 単行本
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日本HDD協会(IDEMA JAPAN)が編纂した「最新ストレージ用語辞典」が8年ぶりに全面改訂され、「第2版」となりました。
ストレージ用語とありますが、光ディスク関連はわりとあっさりしています。CDのいろいろとか、DVDのいろいろとかは載っていません。
その代わりというか、日本HDD協会が編纂しているだけあって異様に充実しているのはハード・ディスク関連の専門用語です。TMRやECCメディアなどはもちろんのこと、CPP GMRといった「コレはたぶん無いだろう」と思っていた用語まで載っていたのには驚きました。膨大な文章作成作業と編集作業が背後に伺えます。
そしてありがたいのは、すべての用語に平仮名で「読み方」がついていること。略語があっても読み方が分からないことが少なくないので。
ちょっと困ったのは、英文字略語の引き方が分からなかったこと。あいうえお順しかないので、読み方を想像して引かなければならない。外れると、悪戦苦闘してしまいます。例えばRAIDは「レイド」なので「れ」にあります。巻末に索引があるのですが、略語は載っていません。英文字略語はABC順で別項目にまとめて欲しかったです。あと、クロスリファレンスが甘いです。DTR→DTM→ディスクリート・トラック・メディアという引き回しの刑にあったりします。
ところどころ詰めは甘いですが、膨大な用語数を考えると仕方がなかったのかなと思います。でも結構な高額書籍なので、もう少し完成度が高いと手放しで礼賛できるのですが、まだそこまでには達していませんでした。インターネットでいろいろ調べられる時代なので、高額な辞典はインターネットに圧勝できる内容と完成度が必要だと感じています。
価格は税込み4980円。金額は少し高いですが、長く手元に置けそうなので、年月当たりの単価では安いと思います。第3版は、少なくともあと5年は出ないでしょうから。
ハード・ディスクと仕事で長くお付き合いしなければならない方に、お薦めします。
追記:この本も早く改訂して欲しいです。垂直磁気記録以降がほとんど皆無なので。
ハード・ディスク装置の構造と応用―記録・再生の原理とメカニズム&インターフェース (C&E基礎解説シリーズ)
- 作者: 岡村博司
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2002/04
- メディア: 単行本
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